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つづき譲・BLOG


自由・自立・連帯の精神のもと政治の課題等を考えます
by vmn05756
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都築 譲 Profile
昭和25年9月23日生
63歳
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一色中学、刈谷高校、
東京大学卒
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労働省入省、
愛知県庁勤務を経て
参議院議員(1期)、
衆議院議員(2期)
幡豆郡一色町長(2期)
- - - - - - - - - - - -
(財)三河郷友会理事
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健康法 一日一個のリンゴ
身長178.5cm 体重70kg
- - - - - - - - - - - -
連絡所
岡崎市大西町字渕田61-22
西尾市一色町一色上屋敷
267
Eメール:
tsuzuki5055@gmail.com

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旧論考ー915)人間の労働②

6月21日(日)、

旧論考ー)915)人間の労働②  (2004,09,15作成)
 日本の長時間労働は、以前から、特に1980年代の二つの前川レポートにおいても、指摘されてきました。 その後のバブル崩壊や政治の失敗による不況で、失業が増大し、時短どころでなくなってしまいましたが、私は、今はもっと深刻な課題になってきていると思います。
 それは、もの凄く働く人と、ほとんど働かない、働く機会のない人たちとの二極分化です。それは、人間の自由と社会の健全性というものを、いろんな点で損なうのではないかと、私は心配しています。
 私は、労働の成果の多い、少ないの違いはあっても、誰もがみんな自分の持つ能力を発揮して働くことで、自分の生計をたて、自分の人生を生きていく、そして社会に役立っていく、またそういう意識を持つ、ということが社会の中の人間として当たり前のことだし、もっとも大切なことだと考えています。
 働きたいのに働く機会のない人、働く意欲さえ失ってしまった人たちは、どうやって自分の人生を生きていくのでしょうか。自分の自由を実現する自前の経済的手段もなく、社会との大事な接点もなく、孤立を深めていくとすれば、不幸なことです。
 他方、朝早くから夜遅くまで働き続けている人たちは、それで自分の人生を生きているのでしょうか。家族のことや自分の趣味や楽しみ、親戚や近所とのお付き合い、人間はもともと多様な関係で社会と結びついているのであって、それがまた安定感を与えていると思います。雑食、雑多な動物が人間の本質です。
 時には一事に集中することは大事ですが、恒常的に働き続け、仕事に「淫する」「中毒」のような状況になることは、動物としての人間の本質、自由に自分の人生を生きていきたいという本性に反するものです。
 また、仕事以外のさまざまな関係から孤立させ、切り離されて、社会の中の大人としての役割を十分意識する暇もないのでは、社会の一員としての人間の本性に反することだと思います。
 現在のほとんどの勤労者やその家庭は、上で述べたような極端な事例の中間に位置していますから、また、長時間働き続ける人たちも、どこかで妥協し、折り合いをつけていますから、まだ日本の社会の健全性といったものは、時折の異常な社会事件の発生を別にして、保たれていると思うのです。しかし、多くの人が、「日本の将来は大丈夫か」という危惧を示しています。私も同感です。
 人間の社会は、いろんな人がいて、多様な人間のグループがあって、自由な生き方ができ、そうした他人の自由を尊重できる、そういう気風が健全性の証だと思うのです。
 ところが、働きすぎて、あるいは働くことができなくて、社会から切り離されて、社会への関心(家族レベルから政治レベルまでありますが)も持たなくなってしまうと、何か偏った社会になってしまう恐れがあります。
 だからこそ、自分の自由な時間、社会とのかかわりの持てる自由な時間を、人口の半分を占める働く人に持ってもらう必要があると考えています。
 逆に、時間短縮は企業の競争力を削ぎ、豊かな社会を維持できなくなるとの指摘があります。
 私は、それはあまりに勤労者層ばかりに競争コストの負担を押し付けるものだと考えています。 特に、割増し率の話どころか、「サービス残業」なんていうタダ働きをさせて、競争に勝つというのでは、反社会的と言わねばなりません。国家公務員には労働基準法の適用が無くて、戦前の官吏同様に「無定量の忠節」という考え方で、深夜残業ばかり繰り返す悪習慣があり、それを民間企業も第二次オイルショックの頃からまねていったのだと思います。
 しかし、それこそが今日まで続いているような、法律を適当に潜り抜ける安易な道を選び、一方で、本当の問題、本当の改革に手をつけず、勤労者層に負担ばかり押し付ける、これまた安易な発想の発端であったと思います。

(2015.06.21の注:10年前もその前もこうであったように、今またさらに労働法制を企業に都合よく、勤労者に不利益に変えようとする自民党政権。欧米の労働法制のようになぜ改革できないんだろうか。当時の民主党のアホ首相も格好よく衆院解散をけしかけただけで、働く人、国民全体に何か良い政策を実現しただろうか。日本の政治家の幼児趣味に愕然としたものだ。)

by vmn05756 | 2015-06-21 21:46
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