つづき譲・BLOG


自由・自立・連帯の精神のもと政治の課題等を考えます
by vmn05756
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都築 譲 Profile
昭和25年9月23日生
63歳
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一色中学、刈谷高校、
東京大学卒
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労働省入省、
愛知県庁勤務を経て
参議院議員(1期)、
衆議院議員(2期)
幡豆郡一色町長(2期)
- - - - - - - - - - - -
(財)三河郷友会理事
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健康法 一日一個のリンゴ
身長178.5cm 体重70kg
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連絡所
岡崎市大西町字渕田61-22
西尾市一色町一色上屋敷
267
Eメール:
tsuzuki5055@gmail.com

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旧論考ー912)社会の規範と組織の規律

6月16日(火)、

旧論考ー912)社会の規範と組織の規律 (2004.09.12作成)
 
 「コンプライアンス」(法令順守)という言葉を最近よく聞きます。
 企業の活動の中で法令に違反するようなことを組織ぐるみで行う事例が、証券、銀行、牛肉、乳業、自動車などしばしば報道されます。
 コンプライアンスとはそういったものをなくして、消費者、国民の信頼を得ようという趣旨でしょう。
 何も企業だけではありません。官庁でも、裏金作りとか過剰接待とか官製談合とか事業箇所付け疑惑とかの事例が多く見られ、税金のムダ遣い、行政の捻じ曲げ、といった批判を浴びるケースは沢山あります。
 個人でやるものは、それこそ背任とか横領とかの刑事責任が明確になりますが、組織ぐるみとなると、誰が責任者なのか判らなかったり、個々の人は、上から下まで組織のためにやったのであって、自分の私欲のためではないとか、違法性の意識が薄いまま進んで、気づいたらとんでもないことになっていた、ということがよくあります。
 特に日本では、企業一家、官庁一家というように、大きな組織になるほど、従業員の共同体意識が発達し、入社(入省)から墓場までという文化が気づかれたような感があります。
 その仕組みは、経済成長期には、国の内外の激しい競争を勝ち抜くために結束して業績を挙げ、利益を増やすことに貢献してきました。
 しかし、最近では、低成長になって、業績拡大が望めない、しかし利益は出したい、ということで悪事に手を染める、そしてそれが発覚しそうになると、今度は組織のブランドや幹部を守るために隠蔽工作をする、など泥沼に入り込むのです。
 欧米でもこうした犯罪はあるのでしょう。しかし、個人主義の国柄ですから、組織ぐるみといっても、司令塔が明確で、その目的もそのトップの利得獲得のためで、部下の共犯者にもいい目を見させる形でしょうか。
 日本のように組織を守るという発想は少ないし、組織を守るために自分が罪を被るなんてことはさらにないし、罪を被ってくれたから一生面倒を見るということもないと思います。
 組織は、こういう誤りを犯す傾向があります。
 組織とは、人間の集団で、構成員が目的を共有する集団です。企業も、暴力団も、軍隊も、ある目的のために、人間が人為的に集まり、組織的に効率的に運営されていく点は、同じです。そして、最大限の成果を出すために、構成員は、定められた規律に従い、効果的な業務の運営に取り組むことが求められます。それに背くもの、能力が十分でない者などは、組織から制裁されたり、排除されます。
 一方、社会とは、自然発生的な人間の集団です。その典型で最小の社会は、家族です。夫婦は、民法では契約関係とされていますが、子供はどうか。赤ちゃんは、このお父さんとお母さんの子供として生まれる、この家族の一員となることを目的に、出生してきたわけではありません。ただ、生まれてメ ンバーに加わっただけです。
 一つの村落や、町内でも同じことです。隣の家は昔からずーっとあったとか、引っ越してきたらたまたま隣組になったとかです。目的があったわけではありません。
 そういう社会の一番大きな形は、日本という社会です。(「国)ではありません。)
 そういう社会も、構成員である人々が、他の人々と仲良く、トラブルなく、円滑に暮らしていくために守るべきルールが必要です。それは道徳とか、倫理とか、規範と呼ばれるもので、長い年月の間にみんなに受け入れられてきたものです。
 日本の刑法には、人を殺すなとか、他人の物を盗むなとか、嘘をつくなとかは、書いてありません。
 しかし、殺した場合は、盗んだ場合は、虚偽文書を作った場合は、どれどれの刑罰を与えると定めています。
 つまり、社会のきまり、規範に反することは社会が制裁を与えることにしているのです。
 組織は、日本の大きな社会の中のほんの一部の人たちが作った集団です。その集団が、自分たちの目的達成のために、社会のルールを破ることになれば、社会そのものが危うくなります。コンプライアンスというのは、法令順守というより、法令以前の道徳遵守というべきだと思います。
 昔、といっても20年ぐらい前、日本の商社が華やかなころ、ある商社マンの駐在国での苦労話を、新聞が「人殺し以外は何でもやりました」と紹介していました。私も、始めは「スゴイナー」と思ったのですが、よく考えると、では放火も、強盗も、恐喝も、詐欺も、売春斡旋も、みんなやったということか、とんでもない話だと思い至りました。
 商社マンも好きでやっていたのではなく、イヤイヤやっていたとすれば、日本人の心根の中にはどこか、会社のため、日本経済のため、など大きな目的のためには、自分が苦労して何でもやることが尊いのだという意識が入りやすいのかもしれません。
 最近の社会犯罪の事例など見ますと、そういう組織の論理、組織の規律がさまざまに入り込み、人間の社会の規範を侵し、人間をますます不幸にしているように思えてなりません。
 私は、社会の最小単位の家族から、社会の規範を引き継いでいくプロセスを作り直していく必要があると考えます。

(2015.06.16の注:若い人たちの意識は変わりつつありますが、それでも日本の企業組織などは相変わらずで、長時間残業、サービス残業、上司の横暴などなど、個人の自由、尊厳が組織論理の中で埋没する傾向が見られます。派遣法改悪反対といっても、「自分だけは」と抜け駆けする人が多過ぎて、労働者の連帯も権利も実現はなかなか難しーなァ。)
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by vmn05756 | 2015-06-16 21:53
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