4月20日(日)
午前10時、「清明」読書会。今日のお題は「平家物語」。選定の理由は、戦乱の世は権力争いが原因だが、それでも日本的な文化や人間性が培われていったこと、そしてその背景には、インド、中国からの文化の受容が大きく日本も東洋の一員であることを改めて気付かせるから。それは冒頭の「祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり。」に示される。
「祇園祭り」とかの「祇園」とは何かと思っていたが、釈尊在世の時代に、給孤独(貧民救済者)と呼ばれた須達多長者が祇陀太子から譲り受けた樹園に寺院(精舎)を立てて進呈した「祇樹給孤独園」の省略したものとか。諸行無常は涅槃経にある偈で、病僧は寺院の無常堂にある頗梨(ハリ)の鐘の音が説く偈を聞いて、苦悩が除かれ浄土に往生できたと言われる。この歳になるまで知らなかったなあ。
四国お遍路⑥-5
第52番札所ー瀧雲山太山寺(りょううんざんたいさんじ)
開基は真野長者。ご本尊は十一面観世音菩薩。
鎌倉時代に再建された本堂は国宝。
仁王門は八脚門と呼ばれる様式でつくら
れ重要文化財。
(写真上:仁王門。)
(写真中:新たに建立された大師堂。)
(写真下:芸予地震の時に被害は出なかったが、この観音像にひびが入り、身代わり観音と呼ばれる。)