2月13日(木)
最近は戦争映画はあまり観なかったが、妻の勧めもあって(主役の岡田准一が気に入ってたのかな?)、「永遠の0」を観賞。原作者(百田尚樹)が、都知事選挙の応援演説で「南京虐殺はなかった。」などと発言して物議をかましていたから、どうかいな、と思っていた。
岡田准一演ずるとびっきり優秀なゼロ戦乗りの若者が、命の大切さを誠実に求めていくが、捨身報国の軍隊で理解されるわけもなく、教え子たちが次々に特攻で死んでいくなか、臆病者・卑怯者とさげすまれた自身も特攻隊員に志願していったことを、その孫たちが同僚の生存者たちを訪ね歩いて聞き取り、祖父の実像に迫る。
場内では啜り泣きが聞こえたり、ウルウルする場面があってなかなかよい作品かな。
しかしこれは軍隊でもエリート中のエリートの飛行機乗りの話(特攻となると十死ゼロ生だけれど)。南洋諸島で散った陸軍歩兵や本土空襲の犠牲になった一般国民の悲惨も忘れてはならない。
のた打ち回って死んでいく人たちの思いを、安倍さんは分かっていないだろうな。