13日(水)、今日も春の陽射しが心地よい。昨日は大きな
ニュースになる裁判が二つあった。いずれも何の落ち度もない真面目に働く女性が攻撃の対象になり、「闇サイト殺人」事件では女性は無残に殺害され、犯人に死刑か無期懲役かの量刑が問題になった。かたや検察官による「証拠偽造」事件では被告に対し1年6月の懲役刑の実刑判決が示された。しかし、ことは「証拠偽造」事件であったのか。殺害により人生を破壊する事件もあれば、無実の罪で人の一生を破壊してしまう事件もある。証拠の偽造が発見されなければ、被告とされた女性は間違いなく極悪人として公務員勤務から放逐され、普通の人生さえも送れなくなってしまっていたであろう。それは、殺人と同様の人生破壊である。そうした事件が阻止され、未遂に終わってしまったようなものではなかったか。証拠の偽造という量刑の軽い犯罪ではなく、殺人未遂罪とか、特別公務員職権乱用罪というより重い罪の適用の検討はなされなかったのか。社会正義の実現を真に考える検察官であれば証拠偽造など起こりようがないはずだ。なぜ起こったのだろうか。「悪を除くには本を務む。」
(写真:我が家の隣の安休寺の桜も見事に咲いている。)